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2004.12.24

漫画

漫画を読むとバカになる、といわれた頃があった。
小説などの「ご本」のほうが偉く漫画などは一段低いメディアだったのだが
いまやエンターテイメントの真ん中あたりにいて大きな産業でもある。
新しいキャラクターやコンテンツなどが一番出てきやすいメディアではないかと思う。
まあ、漫画と玩具とゲームなどは同時進行でやってるところが大きいのだろうけれど。

とにかく僕が子供の頃は
漫画を読む奴はバカだったのだ。
よく考えると、これは当たってないけど遠くないことでもある。
漫画は一ページあたりの情報量が小説などと比べると、とんでもなく大きい。
ということは読んで理解しやすいということになって
読むのに想像力や理解力があまり要らないということにつながる。
電車の中などで読み捨てられる漫画雑誌が多いのは「読むのが楽」だからだ。

反対に、情報量が多いということは
作家の側からすると「意図を正確に伝えやすい」という強みをもつことに繋がると思う。
精密に描き込んだページが迫力を放つように
意図された余白には静寂や寂寥感を語らせることができる。
コマの割り方にさえ意味を持たせることができるのだ。

ということは漫画は作り手側の意図によって
軽く消費されるものやすばらしい娯楽読み物や
教材になったり重いメッセージを含ませたものまで使い分けられる
本当によくできたメディアなのだと思う。
だってそれがほぼ紙とペンだけで制作できるんだから、
受け手にとっても送り手にとっても入り口のハードルは低い。
しかしその中は、幅が広くて深くて高くて、そしてビジネスと見ても甘くて辛いという、
とても考えなしに接していてはいけないものなのだ。

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