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2005.04.05

相生のおばちゃん

久しぶりに実家に寄ると
好きだった親戚のおばちゃんがつい最近亡くなっていたことを知った。
驚いたが、相応の年ではあったので
当たり前といえば当たり前のことかもしれない。

おばちゃんは選挙になると電話をくれた。
ある宗教の熱心な信者で
そのうっとうしい電話は僕を宗教嫌いにしたが
おばちゃんのことはちっとも嫌いにならなかった。

おばちゃんの家は花火大会には絶好のところにあって
僕が小さい頃にはよく親戚が集まって
二階の窓から花火見物をした。
今よりもまだ海はきれいで、港にも活気があった。
シャコをゆでたのがいっぱいでてきて
いっぱい食べながら僕は花火を観ていた。

つい2,3年前だったと思うが
実家に寄ったとき遊びに来ていたおばちゃんに偶然会い
車で家まで送っていったことがあった。
かつて広くてにぎやかだった家は
薄暗くて狭く寂しいものに感じられた。
おばちゃんは連れ合いを亡くし子供も巣立ち
長く一人暮らしをしていたのだ。
それでもおばちゃんは帰りにお土産だといって
みかんや缶ジュースをくれた。
いつもにこにこしている人だった。

通夜にいったおじさんによると
不思議なほど人がいっぱい来ていて
「あー、学会かあ」と思ったそうだ。
僕は通夜にも葬式にもいけなかったけど
いっぱいひとがいて寂しくなかったんなら
よかったなあ、おばちゃん。
気長に待っててくれたら
そのうち僕もそっちに行くことになるんだろうから
またみんなで花火をみたいなあ。

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